こんにちは。びらとり義経塾の瀬尾です。
中学1年生の数学で、素数について学習しました。
素数とは、1とその数自身の積の形でしか表されない数のことです。
例えば、
23は積の形にすると、1×23しかないので素数ですが、
15は1×15の他に、3×5もあるので、素数ではありません。
実は、この素数を利用して生き残っている、すごい生き物がいます。
セミです。
北アメリカには13年、17年周期で羽化して大量発生するセミがいます。
13、17は共に素数であることから、「素数ゼミ」と呼ばれています。
発生周期が素数であることは生き残りに大変有利です。
たとえば、セミの天敵が3年ごとに発生すると仮定すると、発生周期が12年であれば、3と12の最小
公倍数である12年ごとに捕食者や寄生虫と同時に発生し、羽化する度に天敵と戦わなくてはなりません。
事実、周期的に羽化するセミの祖先には12~18年周期で羽化する群れがいたことが分かっていますが、
13年、17年以外の周期をもつセミは絶滅してしまいました。
一方、発生周期が13年の「素数ゼミ」が、3年周期の天敵と同時発生するのは3と13の最小公倍数である
39年ごとになります。発生周期が17年なら51年ごとです。
つまり、発生周期が素数であることで、天敵と同時に発生する機会を少なくしているのです。
そして、今年は発生周期が13年と17年のセミが同時に発生する、
13×17=221年ぶりの大量発生が起こる年なのです!
その数は何と数兆匹になるといわれています。
何もかも、スケールが桁違いですね。
ガリレオ・ガリレイの名言に「自然という書物は数学という言葉で書かれている」というのがあります。
素数も自然界に深く関わっているのかもしれませんね。
本日のクイズコーナー!
前回の解答:A:唐辛子
今日の問題:春に鳴くセミもいる。〇か×か。
答えは次回のブログで。
ではまた✋